けど、面倒くさい……。


そんな時。


「はぁ?まじかよ。」

聞き覚えのある声がした。

「残念だけど。先客がいるのよ。」

保健室の先生が、笑いながら言う。


カーテンを少しあけて、覗いて見る。


げっ……。


「あ。」

と、同時にこっちを見た。

「……お前かよ。」

棗が言う。


そのセリフ、
そっくりそのまま返してやるよっ…!


「仮病なら、どけ。」

棗が言った。


なぬーっ…!?

私は、黙って毛布を顔までかぶった。