「………気分悪い……。」

凛が言った。

「……はい……?」

俺が聞き返す。


顔色悪いような気もするような……。

しないような……。


――――――――――

気分悪いって言ってんですけど…。


「う~ん……。」


なんで、
この馬鹿は悩んでるっ!?

なに…。
仮病か、疑ってんのかコイツ…。


「……凛、どしたー?」

隼人が顔を覗き込んできた。


う゛………。

吐き気がする……。

今は、本当に男に近づいてほしくない。

とっさに離れる私。


「避けられた……。」

隼人が言う。