暗い。 真っ暗。 誰か。 「……凛、みっけー!」 やっぱり。 手を差し伸べてくれたのは、 真。 私の唯一の光だから。 「……真。」 涙を拭く。 「大丈夫?」 真が言う。 「……棗のせいだろ?」 「…………。」 なんにも言わない私。