思い出したくなかった。
忘れていた。
忘れてる
つもり
だったのに。
あの夢を見る度に。
あの夢にうなされる度に。
頭から離れない。
私は、きっと。
あの過去に引きずられながら、
生きなきゃいけないんだ。
一生。
そう思うと。
気が重くなる。
静まり返った食堂で。
もくもくとご飯を食べる。
私のせいで。
空気を害してしまった。
周りを見ると。
男
おとこ
オトコ
なんで、私は一番嫌いな物に
囲まれているんだろう。
箸が揺れる。
正確に言うと。
手が震えている。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…