――ドンッ! 棗がコーラを机に置く。 明らかにキレている。 謝んないと…。 けど、声が出せない。 「……面倒くせーな。」 棗君が呆れ顔で言う。 ごめんなさい。 そう言えば済むのに。 のどで、言葉がつっかかる。 「なに。コイツ、喋れないわけ?」 フッと、馬鹿にしたように笑って言う棗。 「ごめんなさい。」