「何・・・・・よっ・・・・」





「私が大切な時いつもいないと思ったの・・・?」




「そうじゃないっ!」



何で逆に私が責められるのよ・・・?!



「あんたが骨折した時、私いなかった?!!いたわよね?!」





「そんなの昔のこと・・・・・」





お母さんは淡々と話していった。




「お兄ちゃんが熱があったときも、あんたが運動会の司会をやった時も、私はいたわよ!」






そういえばそうだ・・・・お母さんはいつもいたんだ・・・





すぐに仕事には戻っちゃったけど、いたことは確かなのだった。





お母さんは涙がたまった目で瞬きした。大粒の涙が頬を伝う。






「何で・・・・どうして・・・???」





「あんたらを学校に通わせるには仕事をいっぱいしなきゃいけないの!」




お母さんの声はかすかに震えていた。足も。手も。