こいつの家で花火するとは思ってなかった……。

春日は最近体調が良くないらしく、家からは

出たらダメと言われたそうだ。

なら、体調が良くなってからでいいと言った

けど、結局はそれも聞き入れてもらえなかった。

「早くこっち!私の部屋に来て」

「え?今日はご両親はいないのか?いたら

挨拶した方がいんじゃ……」

さっさと二階に上がらせようとする春日に

そう言いかけると、後ろから声をかけられた。

「あら、乃亜のボーイフレンド?」

え?

声のした方を見ると、春日に似た若々しい

女性が立っていた。