ポケットから校内で使用を禁止されている

スマホを取り出して、夏休みのスケジュールを

確認している春日。

今は少しでも、春日の隣にいられたらそれで

いいと心からそう思った。

         ♧ ♧ ♧          

ピンポーン—————

「よくきたね七瀬」

ガチャっと、音がして目の前のドアが開いて

私服姿の春日が出てくる。

「おお。お邪魔します」

まさかなぁ……。