まさか本当にいいと言うとは思っていなかった

のか、春日の顔がどんどん輝いていくのを見て、

少し照れてしまう。

「花火なんて何年もしてなかったからな〜。

たまにはいいだろ」

照れ隠しのようにそう言って春日の顔を盗み見る。

「本当っ⁉︎やったぁ!」

最初はどうでもいいと思っていた春日のことを、

俺は意外と気になり始めているのかもしれない。

「どうしたの七瀬。私の可愛さに見惚れてた?」

まあ、こいつには死んでも言わねーけど。

「んなわけないだろ。で、いつにするんだよ」

「えーっとねぇ……この日はおばあちゃん

ちだし……この日は……」