「ただいま…」

3人から貰った人形をギュッと握りしめ家に入った。

玄関にはお母さんの靴お父さんの靴

そして、誰かも分からない男の人の靴だった。


リビングに行くと
お父さんは倒れ

お母さんは座ってその状況を冷たい目でみてた。

「お父さん…」

私が駆け寄る前に

「来るなっ!!逃げろ!胡桃!!
拓真くんの家にいけ!」

必死に叫んだお父さんは
ボロボロで

でも私をしっかり見て叫んだ。



男の人を見ると目が合った


今まで感じたことないくらいの寒気。
威圧と狂気



私が逃げるより先に捕まった

「胡桃!胡桃だけには!」

そう言うお父さんをお母さんは抑えた。

お母さんでも抑えられるほどにお父さんは衰弱していた。


「お父さん…誰か助けて!お願い助けてっ」

叫んでも叫んでもその人からの暴力は終わらない


お母さん…なんでそんな目で見るの


なんで助けてくれないの…


掠れゆく意識の中で

「胡桃ちゃん!」と入ってくる男の子の声と


お母さんの冷たい目を見て

そこで私の意識は途絶えた。