「やっと終わった〜!!!」

悠真が伸びをしながら私と綾華の席に来た。

私と綾華と悠真はいつも3人でお昼ご飯を食べる。

二ヶ月前までは拓真もいた。


「拓真!!ご飯一緒に食べよ!」

そう言って教室に入ってきたのは学年1可愛いと言われてる女の子だ。

「名前なんだっけ」
学年1可愛いと言われてるはずなのに名前思い出せない私に

「大石かんな」

背後から声が聞こえた

後ろの席の男の子だ。

「有名だけどな。性格悪いらしいぜ」


いつも寝てる後ろの席の男の子は和也くんだ。

「和也くん。」

「拓真も物好きだよな。あんな性格悪い奴と」


和也くんが2人を見ながらおえ。っと
呟いた。


「いや、お前付き合ってただろあいつと。」

悠真が和也くんをみて笑った

和也くんは私たちを見ながら

「だからだよ。」
と怒った。


そんなに言われるほどの性格の悪さ。
でも結局顔がタイプなんだろうな。

だから許せるんだろう。

「顔って大事だよね〜」

そう呟いた私を見て2人は気まずそうにしている。

「ま、何があったか知らないけど
小崎さんは可愛いと思うよ。俺。」

真っ直ぐに私を見つける和也くん。

「お世辞どうも。」

「凄いひねくれだね」
と笑う和也くん。

綾華と悠真もそれに連れて笑う。


だから私は親に捨てられたんだろう。



母にとっての私は父そのものだったから。