みおとお父さんは話し合った結果、

自分の衣服が少なくて、
毎日の生活に困っている
そんな子どもたちが、
多く暮らしているある国、

そこにダンボール箱を送ることにしました。


だから、ぼくはゴミになりませんでした。
捨てられる代わりに、ここに来たのでした。

お母さんが悲しそうな声で言いました。

「あなたとの思い出はまだ残ってたの。だから、みおのことを許してもらえる?」

「もちろん、です」

人間はいつか、
すべて忘れるものだと思ってました。

でも、
それは間違いだと気づきました。