「え.....清和何言って」
え、今.....何言ったの
確か、私の記憶が正しければ
「源、俺に勉強を教えてくれないか」
やっぱり妄言じゃなかったみたい
だけど、なんで私に勉強を.....
そう考えていると、私と平の間に女子が入ってきた
その女子は私を押しのけ、平君にこう言った
「え?な、なんで清和君.....こいつに勉強を教わりたいの?勉強なら、学年10位の私が教えてあげる!」
こいつって.....私には源 陸留っていうちゃんとした名前があるんだけど
平君はそんな私の気持ちを察してか、その女子にこう言った
「ああ、いや俺.....源に教わりたいんだよね。後、人のことこいつって言う人俺嫌い」
「えっ、えっ、え.....ご、ごめん。ごめんなさい、もうこいつなんて言わないから嫌いにならないで」
その女子は酷く落ち込んだ様子で下がっていった
だが、言葉には出さずとも他の人たちも同じ気持ちだったらしい
私に鋭く冷たい視線が刺さってくる
「.....」
「あの.....私よりもいい人がいると思うから、他の人に当たった方が」
私が最後までそう言い切る前に、平君は私の腕を引っ張った
「え.....ちょっと」
「.....ちょっと来てくれ。いいか?」
「あ.....うん」
私はその強引な誘いに顔を縦に振ることしか出来なかった
私がそう言ったことを平君は確認すると、空いている私ごと入り
「え.....」
「すまない、ちょっと外野がうるさいからな」
そう言って、私が部屋に入ったことを確認するとドアを鍵を閉めた
「ど、どうなって__」
今.....何が起こってるの?
平君が私を教室に引っ張って、鍵をかけて.....そして二人っきり!?
廊下では『開けて』とか『なんでそんな芋女に』なんて言葉が飛び交ってる
だけど、それ以上に私の心を奪われたのが
「はあ.....あいつら。み、源さん.....ご、ごめん強引に。廊下がうるさくて.....」
そう言って、とても赤面する平君の姿だったのだ
手を顔に当てて、見えないようにしてるけど.....耳がとんでもなく赤い
「い、いや.....別に。な、な、なんで私に勉強を教わりたいと思ったんですか⁉」
私は精一杯そういうことしか出来なかった
平君は赤面しながら、答えた
「.....源さんが、学年で一番頭がいいって聞いたから。後.....」
「あと.....?」
「い、言えないかも」
「え、ええーーー⁉」
「源さんには僕に.....勉強を教えて欲しいんだ。駄目かな.....俺、源さんには何でもするから」
「えっ.....。わ、分かった」
私は精一杯そう答えた
何やってるんだろう、私
平君はただのイケメンで雲の上にいる人で今まで気にも留めていなかった
だけど、平君の前に立つとこうもことごとく調子を狂わせられるとは
私がそうOKを出すと、平君はぱっと笑顔になった
「あ、ありがとう。俺さ.....東大に行きたいと思ってるんだ」
「えっ!東大!?」
「うん。今までは勉強が駄目だったけど。3年生の今になって俺このままじゃ駄目になるんじゃないかなって思ったんだよね。
将来、俺医者になりたいんだよね。源.....俺まだ間に合うかな?」
「う、うん!間に合うと思う」
「ありがとう。そう言ってもらえると俺嬉しい。希望が湧いて来たよ.....」
キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴った
「あっ!昼休み終了のチャイムだ。じゃあ、源さん.....これからよろしくお願いします!」
「あっ.....うん」
私は初めての経験にただへたり込むことしか出来なかった
私は今日、始めて授業に遅れて出席した
え、今.....何言ったの
確か、私の記憶が正しければ
「源、俺に勉強を教えてくれないか」
やっぱり妄言じゃなかったみたい
だけど、なんで私に勉強を.....
そう考えていると、私と平の間に女子が入ってきた
その女子は私を押しのけ、平君にこう言った
「え?な、なんで清和君.....こいつに勉強を教わりたいの?勉強なら、学年10位の私が教えてあげる!」
こいつって.....私には源 陸留っていうちゃんとした名前があるんだけど
平君はそんな私の気持ちを察してか、その女子にこう言った
「ああ、いや俺.....源に教わりたいんだよね。後、人のことこいつって言う人俺嫌い」
「えっ、えっ、え.....ご、ごめん。ごめんなさい、もうこいつなんて言わないから嫌いにならないで」
その女子は酷く落ち込んだ様子で下がっていった
だが、言葉には出さずとも他の人たちも同じ気持ちだったらしい
私に鋭く冷たい視線が刺さってくる
「.....」
「あの.....私よりもいい人がいると思うから、他の人に当たった方が」
私が最後までそう言い切る前に、平君は私の腕を引っ張った
「え.....ちょっと」
「.....ちょっと来てくれ。いいか?」
「あ.....うん」
私はその強引な誘いに顔を縦に振ることしか出来なかった
私がそう言ったことを平君は確認すると、空いている私ごと入り
「え.....」
「すまない、ちょっと外野がうるさいからな」
そう言って、私が部屋に入ったことを確認するとドアを鍵を閉めた
「ど、どうなって__」
今.....何が起こってるの?
平君が私を教室に引っ張って、鍵をかけて.....そして二人っきり!?
廊下では『開けて』とか『なんでそんな芋女に』なんて言葉が飛び交ってる
だけど、それ以上に私の心を奪われたのが
「はあ.....あいつら。み、源さん.....ご、ごめん強引に。廊下がうるさくて.....」
そう言って、とても赤面する平君の姿だったのだ
手を顔に当てて、見えないようにしてるけど.....耳がとんでもなく赤い
「い、いや.....別に。な、な、なんで私に勉強を教わりたいと思ったんですか⁉」
私は精一杯そういうことしか出来なかった
平君は赤面しながら、答えた
「.....源さんが、学年で一番頭がいいって聞いたから。後.....」
「あと.....?」
「い、言えないかも」
「え、ええーーー⁉」
「源さんには僕に.....勉強を教えて欲しいんだ。駄目かな.....俺、源さんには何でもするから」
「えっ.....。わ、分かった」
私は精一杯そう答えた
何やってるんだろう、私
平君はただのイケメンで雲の上にいる人で今まで気にも留めていなかった
だけど、平君の前に立つとこうもことごとく調子を狂わせられるとは
私がそうOKを出すと、平君はぱっと笑顔になった
「あ、ありがとう。俺さ.....東大に行きたいと思ってるんだ」
「えっ!東大!?」
「うん。今までは勉強が駄目だったけど。3年生の今になって俺このままじゃ駄目になるんじゃないかなって思ったんだよね。
将来、俺医者になりたいんだよね。源.....俺まだ間に合うかな?」
「う、うん!間に合うと思う」
「ありがとう。そう言ってもらえると俺嬉しい。希望が湧いて来たよ.....」
キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴った
「あっ!昼休み終了のチャイムだ。じゃあ、源さん.....これからよろしくお願いします!」
「あっ.....うん」
私は初めての経験にただへたり込むことしか出来なかった
私は今日、始めて授業に遅れて出席した