その6
真樹子



アハハハ…

まったく楽しいっての…

あの時と同じ、”ヒールズ”でまたこの5人が揃った

今日はまだ日が明るいけど、盛り上がってるわよ

「ハハハ…、久美、本気で信じてたんだ、それ…」

「そりゃそうですよ。真樹子先輩、スカートまくって、やけど跡を堂々と見せてたじゃないですか…。それ、リンチの跡だって、横田にどうしてくれるのよって…」

「あー、まあ、自分なりに名演技だったわ、アレ。横田もビビってたしね。でも、あれは他ならぬ麻衣さんに当ててもらった記念の印なのよ。それで二人は通じ合っちゃった…」

「おい、久美、こういうところを見習わなきゃダメだぞ。真樹子さんのプロ根性をな。そんでさあ…、もっと言うと真樹子さんに当てた傷、”双子”なんだよ、私とさ。見たいか?」

「え?ああ、見せてくれるんなら…」

久美は目をぱちくりだわ…(苦笑)


...


「よし、とくと見せてやるよ。じゃあ、カウンターの前に来いよ、みんな‥」

麻衣さんはそう言うと、カウンターの上に靴を履いたまま立ちあがり、腰を振ってスカートをゆっくりまくった

音楽は流れてないが、それはリズミカルに…

まるで、ストリッパーのようだわ

「真樹子さん、何してるのよ!一緒にここ、上んなさいよ」

はー?

この私にも”ストリーッパー”やれっての?


...



「わー、やだー!パンツの真ん中も丸見えよ、二人とも」

リエの奴、意外とノリがいいわ

長い髪を掻いて目がトロリとしてるし…

「どう?双子の火傷あと、見える?もっと近く寄んなさいよ、みんな」

麻衣さんはノリノリだわ…

ひょっとして、今日はもう”クスリ”やってんのかな…


...



「麻衣!すごいよ、双子だわ、これ…!」

久美は麻衣さんと私が肩を組んで、カウンター上に大股広げてる数センチ前まで顔を寄せてきてるわ

鼻息が内腿にモロだって!

恥ずかしいじゃないのよ、この妹、なんなのよ!

ところが、麻衣さんはそんな私の心情を察してなのか、私の足をグイグイ広げてるし…

「麻衣さん、ちょっと…、何やってんのよ。恥ずかしいよ」

私はガラにもなく、顔を赤らめてるのがわかったわ


...


「真樹子さん、まあまあ、いいって。みんなにはとくと見てもらいましょうよ」

「はっはっは…、最高だよ。私ももっとアップで見るか…。久美、ちょっと、真樹子さんの足もう少し広げなよ。私は豹子の方を…」

リエ!

こいつ、意外とエロだな…


...



「さあ、どうだ?みんな、しっかり見とけよ、私と真樹子さんの股の下10センチを。おお、もっとライトに向けるか。こっちかな…」

やれやれ、すっかりイカれてるわ、今日の麻衣さん…