《凛々羽‐side‐》
『お願いします…神様…妹を…唯架を助けてください。せめて命だけは助けてください!』
あの日、私はそう願って唯架は神様によって助けてくれた。
でも、タダで助けて貰った訳ではなかった。
だってそもそも唯架は本来なら違うから。
私のわがままで今がある。
でも、おそらく期限が来ている。
いや、もしかすると明日には。
唯架宛に来たあの招待状はおそらく……。
「……」
(眠れない…)
まだ、唯架はいるだろうか?
それとも明日だろうか。
ベットから起き上がり唯架の部屋に入る。
「あ、よかった。まだ、いた…」
唯架の部屋に入るとまだ唯架はいて、少しだけ安心して息を吐いた。
健やかな表情ですやすやと眠っていた。
「……唯架」
唯架の側に座り込みぎゅっと手を握った。
「……っ」
次第に瞼が熱くなる感じがした。
「…ふっ…っ…うっ」
ポロポロと涙が溢れるかのように流れた。
「ごめんね…ごめん……唯…あなたはどんな理由があっても…私の妹だから…だから間違わないで」
私ができる唯一できる精一杯はこの子にこうやって謝って伝える事しかできない。
「!…あなたは」
突然、目の前に何かが現れた。
「えっもうなの?」
だけど、その者の声は聞こえず、私の頭に声が入ってきた。
「待って! ちょっとだけ待って、お願い」
そういうとその者は少しだけ待ってくれると言って消えた。
「パジャマだけじゃ可哀想だもの」
それにもう会えないから。
「よし、これで大丈夫」
着替えさせて、後は必要な物をトートバックに入れて掛けてそのまま寝かせた。
「!…うん、もう大丈夫」
それからすぐにまたあの者が現れた。
「えっ…部屋から出なきゃダメなのね」
部屋を出るように指示された。
「……唯」
もう一度 唯架の手をぎゅっと握るとまた泣きそうになる。
「凛々ちゃん…」
「っ」
唯架の口から寝言のような声が聞こえてきた。
でも、何かを言う訳でもなく、ただ私の名前を言っただけだった。
それだけでも嬉しい気持ちになった。
「バイバイ…唯」
最後に手首に付けているブレスレットを触れ、唯架の部屋を後にし自分の部屋へと戻った。
『お願いします…神様…妹を…唯架を助けてください。せめて命だけは助けてください!』
あの日、私はそう願って唯架は神様によって助けてくれた。
でも、タダで助けて貰った訳ではなかった。
だってそもそも唯架は本来なら違うから。
私のわがままで今がある。
でも、おそらく期限が来ている。
いや、もしかすると明日には。
唯架宛に来たあの招待状はおそらく……。
「……」
(眠れない…)
まだ、唯架はいるだろうか?
それとも明日だろうか。
ベットから起き上がり唯架の部屋に入る。
「あ、よかった。まだ、いた…」
唯架の部屋に入るとまだ唯架はいて、少しだけ安心して息を吐いた。
健やかな表情ですやすやと眠っていた。
「……唯架」
唯架の側に座り込みぎゅっと手を握った。
「……っ」
次第に瞼が熱くなる感じがした。
「…ふっ…っ…うっ」
ポロポロと涙が溢れるかのように流れた。
「ごめんね…ごめん……唯…あなたはどんな理由があっても…私の妹だから…だから間違わないで」
私ができる唯一できる精一杯はこの子にこうやって謝って伝える事しかできない。
「!…あなたは」
突然、目の前に何かが現れた。
「えっもうなの?」
だけど、その者の声は聞こえず、私の頭に声が入ってきた。
「待って! ちょっとだけ待って、お願い」
そういうとその者は少しだけ待ってくれると言って消えた。
「パジャマだけじゃ可哀想だもの」
それにもう会えないから。
「よし、これで大丈夫」
着替えさせて、後は必要な物をトートバックに入れて掛けてそのまま寝かせた。
「!…うん、もう大丈夫」
それからすぐにまたあの者が現れた。
「えっ…部屋から出なきゃダメなのね」
部屋を出るように指示された。
「……唯」
もう一度 唯架の手をぎゅっと握るとまた泣きそうになる。
「凛々ちゃん…」
「っ」
唯架の口から寝言のような声が聞こえてきた。
でも、何かを言う訳でもなく、ただ私の名前を言っただけだった。
それだけでも嬉しい気持ちになった。
「バイバイ…唯」
最後に手首に付けているブレスレットを触れ、唯架の部屋を後にし自分の部屋へと戻った。