「変なものだったら、すぐに捨てたらいいと思う」


「うん。別に私行かないよ?」


「そう。ならいいけど」


全く身に覚えのない招待状の封筒に違和感を持ちつつ、内心では何だろうと思っていた。


封筒の封はのり付けではなく、小綺麗なシールが貼ってあった。


シールを捲り封筒を開けたその時だった。


一瞬、頭に何かがよぎった。


頭の中に映画のフィルムみたいな走馬灯みたいなものが走った。


「?」


「えっ何これ?」


それと同時に封を開けた封筒の中から、突然の花吹雪が部屋の中で渦巻き始めただった。


「花?」


その花吹雪はすぐに止まり何もなかったように花が消えた。


「い、今の何!?」


「知らないよ」


あまりにも驚愕な出来事に思わず凛々ちゃんに聞いてしまう。


しばらく2人して呆然となっていたのだった。


「さっきのはいったい何だったんだろう」



「………これって」


「凛々ちゃん?」


「ううん、なんでも」


凛々ちゃんは何か思い当たるフシがあるのか考え込んでいるようだった。


「これは捨てた方がいいね」


「そうね」


封筒の中には何かの招待状がはいっていた。


招待状にはなぜか私の名前が書かれていた。


あまりにも怪しすぎるので、謎の招待状は捨てる事にした。