夕食が終わった後、姉の凛々ちゃんも私の部屋でくつろぎ始めた。
これはいつもの事であった。
「はあ、ねえ凛々ちゃん」
「んー?」
「どうしたら、不幸体質って治るのかな」
「知らないかな〜」
「えー」
姉の凛々ちゃんとは私より3つ上の19歳。
凛々ちゃんは私と違って恐ろしい程の幸運体質で、その上 運動神経も良くて頭も良くて、基本的に何でも出来る人だ。
本人に言わせば「そんなに努力してないよ。ただやってみたらできちゃった」とか「テスト前は徹夜なんかした事ないよ。授業や教科書を1回聞いたり読んだりしたらすぐ頭に入っちゃうんだよね」だそうだ。
逆に私は運動神経は悪くないけど、躓くはバランスは崩すわ転ぶ事が多く、成績も悪くはないけど良い方でもない。
どんなに勉強しても、凛々ちゃん以上に勉強してるのにいつも平均的ぐらいしか取れない。
暗記系は平均以上は取れるけど、それ以外は平均ぐらいだ。
これは不幸体質とは言い難い気もするけど。
「そういや、封筒って開けたの?」
「ああ、忘れた」
「お母さん気にしてたよ。変な物じゃないかって」
「ああ…」
お母さんは私の事になるといつも心配を掛けていて、むしろ過保護なくらいだ。
確かに凛々ちゃんみたいにしっかりしてないし頼りはないかもだけど。
「これよね」
「うん」
凛々ちゃんはテーブルの上に置いてあった封筒を手にし私に渡す。
「なんか気になってない?」
「べっつにー」
「どうせお母さんに何か言われたんでしょ」
「ふふ」
「………」
(白々しいな…)
お母さんも過保護すぎるけど、凛々ちゃんも過保護な点が多々ある。
自分の部屋だってそうで、自分の部屋がほしいって言っても全然聞いてくれなくて、ずっとお姉ちゃんと同室だった。
お姉ちゃんが大学生になったタイミングでさすがに部屋を作ってあげなきゃかわいそうという理由であった。
私も同じく高校生になったのに、決して私の為の判断ではなかったけど。
だって、私を自由にさせてたら何をしでかすか分からないとか言って自由にさせてくれないから。
まあ、要するには私の事が心配だって事は分かるけ
ど。
でも、私だってもう高校生で小さい子供じゃないんだから。
10歳の時に両親をサプライズで凛々ちゃんと計画した事があって、2人が留守の時に両親の為に凛々ちゃんに教えて貰いながら料理してて、ちょうど凛々ちゃんがキッチンを離れた時に、いつもの不幸体質が発動してしまい運悪く躓いて鍋をひっくり返してしまい頭から鍋を被ってしまうという大惨事になった。
まあ、熱いものを被ったけどすぐに冷水シャワーを浴びたせいなのか分からないけど、ただ熱かっただけで火傷の痕というのが一切残らなかった。
赤みは多少出たもののすぐに引いたぐらいだ。
この事が原因かは定かではないが、私から目を離すと大変な事になると思い、今まで私に自分の部屋を与えなかったんだと思う。
これはいつもの事であった。
「はあ、ねえ凛々ちゃん」
「んー?」
「どうしたら、不幸体質って治るのかな」
「知らないかな〜」
「えー」
姉の凛々ちゃんとは私より3つ上の19歳。
凛々ちゃんは私と違って恐ろしい程の幸運体質で、その上 運動神経も良くて頭も良くて、基本的に何でも出来る人だ。
本人に言わせば「そんなに努力してないよ。ただやってみたらできちゃった」とか「テスト前は徹夜なんかした事ないよ。授業や教科書を1回聞いたり読んだりしたらすぐ頭に入っちゃうんだよね」だそうだ。
逆に私は運動神経は悪くないけど、躓くはバランスは崩すわ転ぶ事が多く、成績も悪くはないけど良い方でもない。
どんなに勉強しても、凛々ちゃん以上に勉強してるのにいつも平均的ぐらいしか取れない。
暗記系は平均以上は取れるけど、それ以外は平均ぐらいだ。
これは不幸体質とは言い難い気もするけど。
「そういや、封筒って開けたの?」
「ああ、忘れた」
「お母さん気にしてたよ。変な物じゃないかって」
「ああ…」
お母さんは私の事になるといつも心配を掛けていて、むしろ過保護なくらいだ。
確かに凛々ちゃんみたいにしっかりしてないし頼りはないかもだけど。
「これよね」
「うん」
凛々ちゃんはテーブルの上に置いてあった封筒を手にし私に渡す。
「なんか気になってない?」
「べっつにー」
「どうせお母さんに何か言われたんでしょ」
「ふふ」
「………」
(白々しいな…)
お母さんも過保護すぎるけど、凛々ちゃんも過保護な点が多々ある。
自分の部屋だってそうで、自分の部屋がほしいって言っても全然聞いてくれなくて、ずっとお姉ちゃんと同室だった。
お姉ちゃんが大学生になったタイミングでさすがに部屋を作ってあげなきゃかわいそうという理由であった。
私も同じく高校生になったのに、決して私の為の判断ではなかったけど。
だって、私を自由にさせてたら何をしでかすか分からないとか言って自由にさせてくれないから。
まあ、要するには私の事が心配だって事は分かるけ
ど。
でも、私だってもう高校生で小さい子供じゃないんだから。
10歳の時に両親をサプライズで凛々ちゃんと計画した事があって、2人が留守の時に両親の為に凛々ちゃんに教えて貰いながら料理してて、ちょうど凛々ちゃんがキッチンを離れた時に、いつもの不幸体質が発動してしまい運悪く躓いて鍋をひっくり返してしまい頭から鍋を被ってしまうという大惨事になった。
まあ、熱いものを被ったけどすぐに冷水シャワーを浴びたせいなのか分からないけど、ただ熱かっただけで火傷の痕というのが一切残らなかった。
赤みは多少出たもののすぐに引いたぐらいだ。
この事が原因かは定かではないが、私から目を離すと大変な事になると思い、今まで私に自分の部屋を与えなかったんだと思う。