「ところでここは……?」


すごく綺麗で広い部屋で、どう見ても一般人が住む部屋ではない。


なんというか、裕福な方が住む部屋な感じがする。


「俺の家だよ」


「そう……」


この人は何が目的なんだろう。


「あの…あなたはいったい…なんで助けてくれたの?」


「んーそれは俺の役割だからだよ、來海麻 唯架ちゃん」


「…な、なんで…私の名前…」


「んーそうだな。とりあえずお風呂に入ってきてもらえるかな?」


「は?」


「話しはそれからかな」


「ええ…」


「だって君…あいつらベタベタと触られたでしょ? 正直俺が耐えられない。後、君2日もずっと寝ていたし」


それって遠回し汚いと言いたいのだろうか。


まあ、確かにそれは言えるかも。


すると、彼は指をパチンと鳴らすと、すぐに扉を開きメイドさんのような方が2人現れて「では、参りましょう」と言い私を部屋から連行したのだった。


「あ、あの…ちょっと…聞いてます?」


メイドさん達は有無を言わずに私をがっしりと掴みスタスタとどこかに向かっていた。


「……」


そして付いたのは浴室だった。


「では、ごゆっくり〜」


メイドさん達は色々説明しては颯爽に去って行った。


「えー」


いや、確かに思ったけど、けどあまりにも強引すぎやしない? これ…。


「……お風呂入ろう」


浴室はなんだか外国みたいで中華よりぽいけどヨーロッパぽかった。


そういうえば、このお屋敷も内装は中華ぽいヨーロッパぽいかんじだった。


確かに町の人も普通の格好だった。


確かに中華寄りだけど、その中に日本とかヨーロッパが混ざっている感じだった。


「いい匂い…」


バスタブに入ると入浴剤が入っててすごくいい匂いがした。


シャンプーも石鹸もそうだったけどすごくいい匂いがしていた。


「……かわいい」


渡された洋服は中華よりだけど現代風のワンピースだった。


スカート丈が少し短いのが気になるけど。


後ろが少し長めだからまだいいけど。