「凛々ちゃん」
「唯、おはよう」
「おはようー!」
朝起きて凛々ちゃんの姿に思わず抱きついた。
「どうしたの?」
「ううん、なんでも」
なぜかすごく抱きつきたくなった。
「あのね、凛々ちゃん変な夢を見たの」
「夢?」
「なんかね目が覚めるとね、知らない世界にいてね、なんかよく分からない宴に案内されたの。
そこにねケモ耳とか獣人とかそういう人ばかりいたの。そしたらね、急に香りと音楽が鳴ってそのせいでみんな狂ったようになって追いかけられたんだけど猫耳の人が助けてくれたの。宴が終わったら終わっても今度は大勢の人に追いかけられて襲われそうになったんだけど、さっきの猫耳の人が助けてくれたの。ただ、助けてくれると言われたんだけど、奴隷になるなら助けてくれるって言われたの。でも、あの状況じゃあ同仕様もなくて、奴隷になるって言ったらなぜかキスされて…そこで意識が途絶えたの。―ていう変な夢を見たの。夢にしてはすごく現実味があったの」
凛々ちゃんに私が見た夢の内容を一部始終細かく伝えた。
「そう…すごく変で怖い夢だったね」
「うん」
「でもね、それは夢じゃないのよ」
凛々ちゃんは少し悲しげにそう言った。
「凛々ちゃん?」
「……ごめんね、何も言ってあげなくて」
凛々ちゃんは苦しげな声音で何かを後悔しているかのような表情をする。
「でも、これだけは覚えていてほしいの。あなたがこれからどんな事があって何が起きたとしても、唯は私の妹だから。私の事を嫌いになってもいい、恨んでもいい、それでも私は唯には生きてほしいの。
会えなくてもただ元気に生きている保証があればそれでいいの」
「凛々ちゃん…何を言っているの?」
凛々ちゃんの悲痛な思いに私は良くわからずにいた。
「これは…夢よ」
「!?……凛々ちゃん!……待って…置いて行かないでっどこにも行かないで!」
凛々ちゃんはどんどん遠のいていく。
そして、姿が見えなくなった。
「待って…凛々ちゃん…」
「きっと、あなたが助けてくれた人は良い人よ。信じて…」
その言葉が最後の言葉で、それっきり聞こえなくなった。
「待って…お願いだから…私を1人にしないでよ…凛々ちゃん」
そこで周りが真っ暗になった。
「唯、おはよう」
「おはようー!」
朝起きて凛々ちゃんの姿に思わず抱きついた。
「どうしたの?」
「ううん、なんでも」
なぜかすごく抱きつきたくなった。
「あのね、凛々ちゃん変な夢を見たの」
「夢?」
「なんかね目が覚めるとね、知らない世界にいてね、なんかよく分からない宴に案内されたの。
そこにねケモ耳とか獣人とかそういう人ばかりいたの。そしたらね、急に香りと音楽が鳴ってそのせいでみんな狂ったようになって追いかけられたんだけど猫耳の人が助けてくれたの。宴が終わったら終わっても今度は大勢の人に追いかけられて襲われそうになったんだけど、さっきの猫耳の人が助けてくれたの。ただ、助けてくれると言われたんだけど、奴隷になるなら助けてくれるって言われたの。でも、あの状況じゃあ同仕様もなくて、奴隷になるって言ったらなぜかキスされて…そこで意識が途絶えたの。―ていう変な夢を見たの。夢にしてはすごく現実味があったの」
凛々ちゃんに私が見た夢の内容を一部始終細かく伝えた。
「そう…すごく変で怖い夢だったね」
「うん」
「でもね、それは夢じゃないのよ」
凛々ちゃんは少し悲しげにそう言った。
「凛々ちゃん?」
「……ごめんね、何も言ってあげなくて」
凛々ちゃんは苦しげな声音で何かを後悔しているかのような表情をする。
「でも、これだけは覚えていてほしいの。あなたがこれからどんな事があって何が起きたとしても、唯は私の妹だから。私の事を嫌いになってもいい、恨んでもいい、それでも私は唯には生きてほしいの。
会えなくてもただ元気に生きている保証があればそれでいいの」
「凛々ちゃん…何を言っているの?」
凛々ちゃんの悲痛な思いに私は良くわからずにいた。
「これは…夢よ」
「!?……凛々ちゃん!……待って…置いて行かないでっどこにも行かないで!」
凛々ちゃんはどんどん遠のいていく。
そして、姿が見えなくなった。
「待って…凛々ちゃん…」
「きっと、あなたが助けてくれた人は良い人よ。信じて…」
その言葉が最後の言葉で、それっきり聞こえなくなった。
「待って…お願いだから…私を1人にしないでよ…凛々ちゃん」
そこで周りが真っ暗になった。