もっとも、だれも彼らと付き合いたいとは思わないでしょうけど。

「フランク、この恥さらしめが」

 怒鳴り声とともに、わたしたちのすぐ前に大柄なサザーランド伯爵が現れた。

 フランクの父親は、顔を真っ赤にしている。

「ち、父上……」

 すぐ側でフランクが異常なまでに怯え始めた。

「恥をかかせおおって」

 怒鳴ったかと思うと、腰から何かを抜き取った。