私は髪を櫛でとかして、冠たちに整えてもらった。
冠1「花魁、、、、。向こうに行っても元気でいてください!」
「、、、うん。」
冠2「花魁、わっち、、、わっち、、、、!!ふぇぇぇ、、、」
冠3「泣いちゃダメでしょう!」
冠2「でもでも、、、、ええぇぇ、、、」
冠3「うわぁぁん!!」
「三人とも、、、」私はギュっと抱きしめた。
「元気でね。」
冠123「「....ッ~~!!はいッ!!」」
私は引き取り先のご主人様のもとへ向かうのだ。
そんなわけでこの子たちとはお別れだ。
「こっちへおいで。」
三人はそそくさとやってきた。
「手を出そうね。」
まだ小さなその手に、小さな紙袋を乗せる。
中身は髪飾りだ。
「14になったら、開けてね。」
冠23「はい、、、、!!」
冠1「花魁、、、。」
「なぁに?」
冠1「中に何が入っているんですか?」
「ふふっ、それは秘密。14になるまで。」

(ちなみに中身はこちら。)
冠1(後、瑠璃姫)

冠2(後、白薔薇姫)

冠3(後、夜月姫)


そして玄関で高めの下駄をはく。
楼主に「向こうに行っても達者でな。」そういわれた。
「はい、いままでありがとうございました。楼主様。」
外へ出るとこの頃みかけない、車が止まっていた。
運転手席をみると、一人の若い男が座っていた。
「あなたが夜桜花魁ですか?」
「はい。」
「後ろに座ってください。お屋敷までお送りいたします。」
「有難うございます。」
私はかんざしの入った布袋を手にもって、そっと座った。
ドアを閉じた瞬間、身体がふわっと浮き、
気づいた時には大きな屋敷が前に建っていた。
「え、、、」こんな一瞬で?
「着きました。(*^^*)」運転手は私ににっこり微笑みかけると、
「降りてください。ご主人様がお呼びです。」と言った。
「は、はい、、。」私は戸惑いつつ、車を降りた。今までなかなか外へでる機会が無かった私は、ただ小鳥が鳴いていることにさえ、目を輝かせた。
「さぁ、ご主人様はこちらにおります。」
案内された門は、車の遥か数倍の大きさだった。中へ入ると、黒い服を纏った人達で沢山だった。こんな光景、私は見た事がないはずたが、なぜか懐かしく思えた。
ゴソッ
突然そんな音がして足元をみると、
得体の知れないぐにゃぐにゃの生物がいた。
「!?」
な、何これ!!
なんか変な色してるし、なんか、、、
気持ち悪い!!そう思い、|✿)彡 サッと避けても、テクテクついてくる。一体これは、、、。
「あァァァ!!待って、ロック待ってェェエエ工!!」そして泣き叫ぶ学生が、猛スピードでこっちへ走ってきた。
や、ヤバい。ぶつかるっ!!
そう思うと、ねちゃと音がして、私の周りにバリアが貼られていた。
「え、え!?」
するとバリアは無くなっていき、さっきの生物へと変化していった。だが、さっきと色が違っていて、色が水色と明るい緑のグラデーションになっていた。そして大きな目が2つついていた。
「あ、えっと、ごっ、ごめんなさい!」
私はとりあえず、謝ったものの、ぶつかった学生は、歯をギリギリしていた。
「貴様ァ、、、。」
「す、すすみませっ、」
「美人だなっ、!」