「じゃあ、いつも美味しいお菓子をくれたのは?」

「機嫌取りです」

「もう柏木なんか好きじゃないわ!」

「そうですか」

「もっと悲しそうにして!?」

「えー」

「シンプルに引かないで!?」

私はそう言いながらベッドで丸まった。

「どうせ私なんかに良い所なんてないのよ…」

「どうせ…」

私がいじけているのを柏木がただ見ている。