さっきまで、笑顔で楽しそうにゴルフをしていた社長の声色が変わった。

 不機嫌そうな低い声を聞いて、部長も驚いてる。


「キミたちと顔を合わせるのも、今日で終わりだ」


「えっ、どういうことですか……」


 社長のすぐ横にある椅子に座っていた部長も、その言葉を聞いて驚いた様子。

 私は社長の両肩に手を乗せる寸前で体の動きを止めていた。


「なっ、ななななぜですか!急にそんなことっ!」


 立ち上がった部長は早口で話し始めたけど、動揺は隠せない。

 あまりにも突然のことで、私もどうしていいか分からなかった。


「今月いっぱいで、仕入れ先を変えると言うことだ」


「そんな、長年の付き合いじゃないですか社長!」


「部長、その態度が怠慢なんだよ。何の努力もせず、今まで通りにいくと思うな」


「ですが、我が社もですね……」


 椅子に座っていた社長が私の手を振り払い、鬼の形相で急に立ち上がる。

 話していた部長の言葉を断ち切り、大きな声で言ってきた。


「だいたいキミたちはなっ!昔から……」



 えっ!うそ……