年末の夜会のパートナーに誘ってみると、なんとか良い返事が貰えた。セレスティーヌと夜会に出る歳になったんだな…帰ってきてよかったと思った。
その後バイエ夫人に、セレスティーヌを夜会に誘った、ドレスをプレゼントしたい。仕立て屋にセレスティーヌのサイズを教えて欲しいと頼み込みドレスを急ぎ仕立てる事にした。ドレスの生地は他国で買ったものだ。もしセレスティーヌが覚えていてくれたらプレゼントしたいと思った。
自分の瞳の色の生地だ。その身に纏ってくれるか? お土産というのには高価すぎるのかも知れないが、それに合うアクセサリーも買ってあった。タイミング良く、プレゼントする事が出来る幸運に感謝した。
王宮御用達の仕立て屋に急ぎ作らせたドレスは見事なものだった。このドレスをセレスティーヌが着てくれたのなら、もう迷うのはやめよう。自分の気持ちをセレスティーヌに伝えようと決めた。
その後ドレスへのお礼の手紙が届いた。このドレスを着て早く会いたい。と書かれていた事に胸が熱くなった。セレスティーヌも同じ気持ちでいてくれるのか…?