やはり自分はセレスティーヌには、敵わないのだ…金銭面だけではなく人としての器。教育をまともに受けていなかったとは言え、学園で学ぶ機会はたくさんあったのに…もう後悔はしない、したくない…
ドレスを作るのは自分を誇示する為ではない、変わる自分への鼓舞の為。

 慰謝料も貰った。家の借金もなくなり、商売も軌道に乗りそうだ。あとはここで自分らしく生きて見たい。


 そしてもし、いつか、またサロモンに会えたのなら、感謝の言葉を伝えよう。
 そしてここで輝いている姿を見てもらいたいと思った。住む世界は違ったけど、好きでしたよサロモン殿下。