「私が悪いんだ…セレスティーヌに、別れを告げに行った時、セレスティーヌがあまりにも普通に、いや淡々と書類にサインをして、どうしたら良いか分からなかった…私が言い始めた事なのに…周りのものにも止められた。セレスティーヌが、同意するとは思わなくて…自分の撒いた種なのに、後悔しかない。君には出来るだけのことをしたい。すまなかった」
「勉強も出来ないし、マナーもまともに出来ない。貴族なんて名だけの私が、大それた夢を見過ぎました…正直王宮でのパーティーも息苦しい、マナーも息苦しい、サロモン様の事が好きと言う気持ちだけでは、あそこで私は生きられません…セレスティーヌ様に申し訳ない事をしました、あの方の優しさに漬け込んで図々しい、真似をしました」
アニエスは貴族社会の下の方にいる。一方セレスティーヌは上位貴族、サロモンは王族だ、こんな簡単なことわかっていたはずなのに、調子に乗った…サロモンだけが悪いわけではない。学園は辞める事にした。話し合いにてサロモンと、アニエスは終わった…もう会うことはないだろう。
どんな罰があるのかと思っていたら、セレスティーヌとラルフによって、大袈裟にしたくないと言う嘆願があり、サロモンも関わっている事から子爵家は降格処分と言う甘いものだった…その処分を聞いて父が爵位返上を申し出た。最後までセレスティーヌに迷惑を掛けてしまった。