「そこまで!」
声をかけられ、振り返りハッとする二人
視線が痛い……三人の男性が呆れる様な顔でこちらをみている
「セレスティーヌ…」
「ラルフ様……その、ごめんなさい、つい」
「いや、嬉しいよ」
「あ、兄上……」
「サロモン、おまえが悪い」
「しかし、」
「おまえが先に真実の愛などと言って別れを告げたんだろう! あとマナーがなっとらん、かの令嬢と付き合いだしてから、おまえの行動とマナーには頭を悩ませている!」
「セレス! 何のために王宮でマナーを習ったんだ?」
「クリスお兄様…」
「サロモン殿下が悪いが、おまえにも悪いところがある!」
「はい、申し訳ございませんでした」