「セレスティーヌ!」

「ラルフ様…申し訳ありませんドレスが……」

 泣きそうな顔をするセレスティーヌ。


「そんな物どうでも良い!」

 肩を抱かれてハンカチを渡される。



「セレスティーヌ!」 

 サロモンが現れる。

「なんだ? 一体何が……あった、アニエス?」

 アニエスは衛兵に腕を掴まれている。

「サロモン殿下、こちらのお嬢さんが酒に酔いセレスティーヌ様のドレスに飲み物を掛けまして……」

「なんだって! アニエスなぜその様な事を!」

「サロモンお前はそこの令嬢としっかり話をするように……分かったな?」

 ラルフに睨まれるサロモン。

「なぜ叔父上がセレスティーヌと……」


「くどいな、セレスティーヌの名を気安く呼ぶな、お前の相手はそこの令嬢だろう」

「いや、しかし、セレスティーヌ話を、」

「サロモンも連れて行け」



「「はっ!」」



 衛兵にサロモンとアニエスが連れて行かれた。