彼女とは大違いだな……
艶やかなピンクゴールドの美しい髪の毛に、透き通るようなヘーゼルの瞳、真っ白な肌……まるで高貴な猫の様だ……
「サロモン様!」
「なんだ?」
「最近考え事してる事多くないですか?」
「そうか? ここは人の目が多すぎるな、少し離れてくれるか?」
「……どうして? 私と一緒にいる為に婚約を破棄してくれたんでしょ?」
ぷくっと頬を膨らませるアニエスの顔が子供っぽくて目を逸らす。
「そうだよ、すぐに相手が変わったと思われるのは私たちの為に良くないだろう?だから学園では今まで通り、忍んで会おう」
「いつか堂々としても良いんですよね?」
「……あぁ」
この場はアニエスと別れる
なぜか非常に疲れてしまう……
真実の愛とは何だろうか……