そう、だよね。待ち合わせ場所や時間など決めるのに、連絡先は交換するべきだ。頭では理解できているのに、一度は消した彼の連絡先をまた入れることになるとは……。複雑な気分になる。
「だめかな?」
返事をせずにいると、遼生さんは私の様子を窺いながら聞いてきた。
「あ、いいえ! 大丈夫です。すみません、ボーッとしてました」
慌ててスマホを手に取ると、遼生さんはホッと胸を撫で下ろした。
「ありがとう」
彼と連絡先を交換すると、アイコンはもちろん昔とは違い、綺麗な青空の写真だった。
前はお互いお揃いで買ったコップの写真をアイコンにしていたんだよね。懐かしいな、よく遼生さんの部屋で一緒に珈琲を淹れて飲んでいた。
「よし、じゃあ帰ろうか」
「うん!」
すると凛は自然と遼生さんと私の間に立って、それぞれ手を握った。
「えっ?」
「り、凛ちゃん?」
戸惑う私たちを交互に見て、凛は嬉しそうに笑った。
「いいでしょ? 凛が真ん中でも。和泉君の時と同じでしょ?」
「それはそうだけど……」
「だめかな?」
返事をせずにいると、遼生さんは私の様子を窺いながら聞いてきた。
「あ、いいえ! 大丈夫です。すみません、ボーッとしてました」
慌ててスマホを手に取ると、遼生さんはホッと胸を撫で下ろした。
「ありがとう」
彼と連絡先を交換すると、アイコンはもちろん昔とは違い、綺麗な青空の写真だった。
前はお互いお揃いで買ったコップの写真をアイコンにしていたんだよね。懐かしいな、よく遼生さんの部屋で一緒に珈琲を淹れて飲んでいた。
「よし、じゃあ帰ろうか」
「うん!」
すると凛は自然と遼生さんと私の間に立って、それぞれ手を握った。
「えっ?」
「り、凛ちゃん?」
戸惑う私たちを交互に見て、凛は嬉しそうに笑った。
「いいでしょ? 凛が真ん中でも。和泉君の時と同じでしょ?」
「それはそうだけど……」