「それに前から旭山動物園に行ってみたかったんだ。こっちに知り合いも少ないし、さすがにひとりで行く勇気もない。だから萌ちゃんと凛ちゃんに付き合ってほしいんだけど……」
「うん、いいよ! 凛が一緒に行ってあげる。ママも行ってあげるよね? りょーせー君がかわいそうだよ?」
私の手を引っ張って一生懸命に訴えてくる凛に、だめとはいえない雰囲気だ。
どうしよう、行ってもいいのかな? よくよく考えれば、遼生さんは私との記憶を完全に失っている。
私と恋人関係だったことも忘れているのだから、自分に子供がいるとは夢にも思わないのかもしれない。
いいかな? 凛もすごく行きたそうだし、それに私も一度だけでいいから凛と遼生さん、三人で出かけてみたい。
さっき、三人での食事がすごく楽しかったからか、余計にその気持ちが大きくなっていく。
「日曜日なら、ママも凛もお休みだよ? だから行けるよね? ね?」
潤んだ目でお願いをされ、私は白旗を上げた。
「うん、そうだね。三人で旭山動物園に行こうか」
私の話を聞き、凛は両手を上げてジャンプをしながら大喜びした。そして遼生さんも嬉しそうに頬を緩めて「ありがとう、今から楽しみだ」と言うから、心の奥がくすぐったい。
「それじゃなにかと不便だから連絡先を交換しよう」
「うん、いいよ! 凛が一緒に行ってあげる。ママも行ってあげるよね? りょーせー君がかわいそうだよ?」
私の手を引っ張って一生懸命に訴えてくる凛に、だめとはいえない雰囲気だ。
どうしよう、行ってもいいのかな? よくよく考えれば、遼生さんは私との記憶を完全に失っている。
私と恋人関係だったことも忘れているのだから、自分に子供がいるとは夢にも思わないのかもしれない。
いいかな? 凛もすごく行きたそうだし、それに私も一度だけでいいから凛と遼生さん、三人で出かけてみたい。
さっき、三人での食事がすごく楽しかったからか、余計にその気持ちが大きくなっていく。
「日曜日なら、ママも凛もお休みだよ? だから行けるよね? ね?」
潤んだ目でお願いをされ、私は白旗を上げた。
「うん、そうだね。三人で旭山動物園に行こうか」
私の話を聞き、凛は両手を上げてジャンプをしながら大喜びした。そして遼生さんも嬉しそうに頬を緩めて「ありがとう、今から楽しみだ」と言うから、心の奥がくすぐったい。
「それじゃなにかと不便だから連絡先を交換しよう」