すると店員がお冷を運んできて、すぐに遼生さんはチーズハンバーグを注文した。
「りょーせー君、凛と同じだ」
「うん、凛ちゃんが食べているのを見たら食べたくなっちゃった。真似してごめんね」
「ううん、いいよ。一緒に食べよう」
「ありがとう」
普段から凛は人見知りしないほうだけれど、ここまで会ってすぐに打ち解けた人はいなかった。
最初は少し相手を警戒するのに、「りょーせー君はエビフライ好き?」とか、「りょーせー君は何歳なの?」など次々と質問をしている。
それに対し、遼生さんはひとつひとつ丁寧に答えてくれた。そして今度は遼生君が凛に質問をしてくれた。それも凛が彼にした同じ質問を。
気づかれたらどうしようって焦る気持ちもあるけれど、それ以上にふたりが言葉を交わす未来なんて永遠に訪れないと思っていたから、今がまるで夢のようで信じられない気持ちのほうが大きい。
彼と交際していた頃は、よく将来について夢を膨らませていた。結婚したらどんな家に住みたいか、子供は何人欲しいか。
遼生さんは、男の子だったら一緒にスポーツをしたり、アウトドアをしたいって言っていた。そして女の子だったら、可愛くてひたすら甘やかしてしまうかもしれないって言っていたよね。
「りょーせー君、凛と同じだ」
「うん、凛ちゃんが食べているのを見たら食べたくなっちゃった。真似してごめんね」
「ううん、いいよ。一緒に食べよう」
「ありがとう」
普段から凛は人見知りしないほうだけれど、ここまで会ってすぐに打ち解けた人はいなかった。
最初は少し相手を警戒するのに、「りょーせー君はエビフライ好き?」とか、「りょーせー君は何歳なの?」など次々と質問をしている。
それに対し、遼生さんはひとつひとつ丁寧に答えてくれた。そして今度は遼生君が凛に質問をしてくれた。それも凛が彼にした同じ質問を。
気づかれたらどうしようって焦る気持ちもあるけれど、それ以上にふたりが言葉を交わす未来なんて永遠に訪れないと思っていたから、今がまるで夢のようで信じられない気持ちのほうが大きい。
彼と交際していた頃は、よく将来について夢を膨らませていた。結婚したらどんな家に住みたいか、子供は何人欲しいか。
遼生さんは、男の子だったら一緒にスポーツをしたり、アウトドアをしたいって言っていた。そして女の子だったら、可愛くてひたすら甘やかしてしまうかもしれないって言っていたよね。