私の服の裾を掴んで引っ張る凛を見れば、満面の笑みになる。
「よかったね、ママ」
「……うん、よかったね」
あまりの遼生さんの喜びように驚く一方で、初めて手料理を振る舞った日のことを思い出してしまった。
昔は今ほど料理が得意じゃなくて、意気込んで煮込みハンバーグを作ったところ、味付けを失敗してしまい散々な仕上がりになった。それでも遼生さんは嬉しそうに完食してくれたよね。
広場に移動して、持ってきたビニールシートを三人で広げる。その上でお弁当箱を開けると、凛がひとつひとつ遼生さんにおかずの説明をし出した。
「りょーせー君、最初は凛が作ったおにぎりから食べてね。それから凛の大好きなママの玉子焼きだよ」
「わかったよ、ありがとう」
いそいそと凛は紙皿におにぎりと玉子焼きを乗せて遼生さんに渡した。
凛の言いつけ通り、まずはおにぎりから食べた遼生さん。
「ん、おいしい。おいしいよ、凛ちゃん」
「やったー!」
両手を挙げて喜んだ凛は、早く玉子焼きも食べるように言う。その後も凛に言われるがまま遼生さんは食べてくれて、どれもおいしいって言ってくれた。
「よかったね、ママ」
「……うん、よかったね」
あまりの遼生さんの喜びように驚く一方で、初めて手料理を振る舞った日のことを思い出してしまった。
昔は今ほど料理が得意じゃなくて、意気込んで煮込みハンバーグを作ったところ、味付けを失敗してしまい散々な仕上がりになった。それでも遼生さんは嬉しそうに完食してくれたよね。
広場に移動して、持ってきたビニールシートを三人で広げる。その上でお弁当箱を開けると、凛がひとつひとつ遼生さんにおかずの説明をし出した。
「りょーせー君、最初は凛が作ったおにぎりから食べてね。それから凛の大好きなママの玉子焼きだよ」
「わかったよ、ありがとう」
いそいそと凛は紙皿におにぎりと玉子焼きを乗せて遼生さんに渡した。
凛の言いつけ通り、まずはおにぎりから食べた遼生さん。
「ん、おいしい。おいしいよ、凛ちゃん」
「やったー!」
両手を挙げて喜んだ凛は、早く玉子焼きも食べるように言う。その後も凛に言われるがまま遼生さんは食べてくれて、どれもおいしいって言ってくれた。