「光琉先生……ごめんね。不安にさせていたのは私だね。言うのが遅くなってごめんなさい。愛してます」

 自然と目が合って、そのままキスをする。素肌でお互いを感じて優しく抱き合った。
 
 「言葉ひとつで……嬉しいものだな。なんか、天にも昇る気持ちってこういうことを言うんだな」

 「大げさでしょ」

 「紫。旅行行ってきていいぞ。足のためにも効用のある温泉を選んで行ってこい」

 私はベッドから身体を起こして彼を見下ろした。

 「ほんとに?いいの?」

 「ああ、いいよ。お前から欲しかった言葉がようやくもらえた。今なら許してやれそうだ」