嬉しそうに破顔する光琉。私の後ろに回ってネックレスをはめてくれるとそのまま抱き寄せキスをする。

 「愛してる、紫。何も心配いらない。お前だけだ。お前も俺以外絶対に見るなよ」

 そう言うと膝の前に正面を向いて私を座らせて深いキスをする。
 気付けば下から手が入ってきて、素肌になっている。

 ネックレスをいじりながら、顔を撫でている。

 「先生。私少し旅行へ行ってきてもいい?」

 「どこへ行きたいんだ。一緒に行く」

 「無理だよ。仕事あるんだし、患者さんはおいていけないよ」