「そうかよ。わかった。後で後悔するなよ」

 そう言うと、ベッドから立ち上がり、寝室を出て行った。
 その夜、彼はベッドへ戻ることはなかった。

 その日から。
 光琉と話すことはなくなった。

 私は隣の自分の部屋へ帰った。
 そして、別々な生活が始まった。

 家賃など、光琉に頼っている部分もあり、家事だけは彼がいないときにやっておいた。
 夕飯や朝食など準備しておいても、そのうち夕飯も家で食べなくなってきた。
 残されている夕飯を見ると辛くて、何もかもから逃げ出したくなった。