「昨日のあいつらは、ただのいじめ集団だ。俺が怒ったのはお前だったからじゃない。でもあいつらはお前を目の敵にしている。最初はあんなに可愛がっていたくせに……。ただの嫉妬だ。悪かったな。俺のせいだから、気にするな」
「……ううん。全部わたしのせい」
「紫!」
「みんなのアイドルだった先生を私が独占してる。仕事もろくに出来ない私を先生が庇ってくれる。頭来るよね、当たり前……」
私は先生をじっと見つめた。
「先生。私、とにかく身体を治す。それから考えます」
「……紫。お前何考えてる?どうせろくなこと考えてないだろ。考えるな。俺が守るから」