笑顔になった紫を見て、光琉はほっとして頬を両手で包むと鼻の頭にキスをした。 「やだ、せんせ……」 「お前は、しばらく仕事は休職とする。院長命令だ。身体を治せ。お母さんのためにもな」 「……クビですか?」 「は?聞いてなかったのか?休職だよ。傷病休職。いいな?」 「……」 「そのほうが、ナースの補充もできる。中途半端に働くのは他のナースにも迷惑だ。わかるだろ?」 「はい。すみませんでした」