夏祭り当日。
5年ぶりに着た浴衣。
赤いお花柄の浴衣は、少し子供っぽかったけど、可愛い。
茉奈ちゃんも、色んな色の金魚が描かれた浴衣を着ていて、とっても似合っていた。
今日は、楽しめるかな…。
私が5年ぶりに着てきた浴衣の理由は、覚悟を決めたから。
花火を見終わったあと、悠稀君にごめんなさいを言う。
それは、付き合うことが出来なくてごめんねもそうだし。
他にも、たくさんの思いが詰まったごめんねがある。
「じゃ、行こっか」
そう言って、悠稀君は私たちの先頭を歩く。
まず、最初にたどり着いたのは、射的。
やっぱ男の子だなーと思った。
「何が欲しいの?」
「え…私が欲しい物取ってくれるの?」
「気が向いたらね」なんて言うけど、絶対に取ってくれるくせに。
そういうとこ、悠稀くんの優しいところ。
「んー…じゃあー、あのサイのぬいぐるみ!」
「えー、もっと女の子らしい物にしてよ」
なんだ、私たち普通に話せてるじゃん。
こうやって、笑ってる。
この日常が私は愛おしい。
そんなことを思っていると、私の少し後ろからパンッと射的の銃が欲しいと思っていたサイのぬいぐるみに的中した。
あ…取られちゃった。
少しだけ、しょんぼりしていた私に大好きな声が耳に届く。
「はい、相原さん」
え…、なんで…。
どうして?
てっきり、今日は舞田先生と一緒にいるかと思ったのに、隣には野倉先生がいた。
5年ぶりに着た浴衣。
赤いお花柄の浴衣は、少し子供っぽかったけど、可愛い。
茉奈ちゃんも、色んな色の金魚が描かれた浴衣を着ていて、とっても似合っていた。
今日は、楽しめるかな…。
私が5年ぶりに着てきた浴衣の理由は、覚悟を決めたから。
花火を見終わったあと、悠稀君にごめんなさいを言う。
それは、付き合うことが出来なくてごめんねもそうだし。
他にも、たくさんの思いが詰まったごめんねがある。
「じゃ、行こっか」
そう言って、悠稀君は私たちの先頭を歩く。
まず、最初にたどり着いたのは、射的。
やっぱ男の子だなーと思った。
「何が欲しいの?」
「え…私が欲しい物取ってくれるの?」
「気が向いたらね」なんて言うけど、絶対に取ってくれるくせに。
そういうとこ、悠稀くんの優しいところ。
「んー…じゃあー、あのサイのぬいぐるみ!」
「えー、もっと女の子らしい物にしてよ」
なんだ、私たち普通に話せてるじゃん。
こうやって、笑ってる。
この日常が私は愛おしい。
そんなことを思っていると、私の少し後ろからパンッと射的の銃が欲しいと思っていたサイのぬいぐるみに的中した。
あ…取られちゃった。
少しだけ、しょんぼりしていた私に大好きな声が耳に届く。
「はい、相原さん」
え…、なんで…。
どうして?
てっきり、今日は舞田先生と一緒にいるかと思ったのに、隣には野倉先生がいた。