「じゃあ、相原さん。1問ずつ教えるからちゃんと聞いててね。」

先生の優しい声。私に向けての声。

大きい背中に、優しい瞳。

全部…全部大好き…。

でも、だから嫌になる。

だから、離れたくなる。

離れなきゃいけない。

「先生、あの…今川君に教えてもらうので大丈夫です…。先生は、部活に行ってください…。」

この言葉に、今川くんも先生もびっくりしていた。


「そっか…じゃあまた後で。頼んだよ、今川。」