目を開いたのは、ちょうどお昼頃。

「あ、気づいた?」

私の目の前にいたのは、舞田先生だった。

「舞田……先生……。……えっ!?なんで舞田先生がいるんですか!?」

「え……だってここ、保健室よ?私、保健の先生だから」

え…嘘……。

「す、すみません。あの、でも、もう大丈夫なので、ありがとうございました。」

恋のライバルに助けてもらうなんて、嫌だった。

でも、自分の体は思ったように動かない。

「いたっ…いたたたたた」

「ほら無理しないで、まだ寝てていいからね」

舞田先生……優しいな……。なんで、恋のライバルに優しくするの?


あ、、、まだ私が北川先生を好きだって気づいてないのかも。


「そうだよ、無理すんな」

……?

今、私の大好きな声がした様な……。

気のせい?

あー、今きっと私の頭はおかしくなってるんだ。

そう思ったけど、私の前に歩いてやってきたのは北川先生だった。

「え……北川先生…なんで……」

幻覚?

それとも、現実?

「あー…なんとなく?ここに来ただけ。」