「あ、チャイム鳴ったね。そろそろ、行くわ。…あ、まって、動かないで…」

え…

北川先生の手がこっちにどんどん伸びてくる。

え、え、まって、、、

ドキッドキッ、心臓が高鳴る。

私の髪に、先生の手が触れる。

「取れた。ほら、ゴミついてた」

ほ、ほんとだ、、、ゴミついてたんだ。

ドキッドキッ

え、何で?先生の手は、もう離れたはずなのにまだ、心臓がドキドキしてる。