「え、えっと…相原 紬です…。」

「つむぎ?珍しい名前だね。」

「そ、、そうですかねぇ、、」

き、気まずい…。

正直今知り合った先生と2人きりの教室なんて何話せばいいかわかんないし…。

「あ、ごめん、部活見学とか行きたかったよね?」

「え、あ、わ、私、部活に入る予定はないので…大丈夫です…!」

中学の頃は、茉奈ちゃんとソフトテニス部に入ってたけど高校は、留年とかあるし、私は勉学に励んだ方がいい!

「そっか、残念。俺、家庭科部の顧問だからさ。来てくれたら、部員増えて嬉しかったんだけどね」

家庭科部…?

「家庭科部って…なんですか…?」


「料理作ったり、手芸したりすんの。」


…この先生が、料理とかするの!?

びっくりした私に、先生は笑いながら答える。

「あ、俺は何も出来ないよ?ははっ、顧問は二人いて、女の舞田先生に任せっきりだし」

舞田先生…。また新しい、人…。
こんなに覚えられるかな。

キーンコーンカーンコーン

チャイムだ…。

え…もう、13時!?

そんなに、話してたっけ!?