「だ、だって…バーベキューのとき…今誰とも付き合う気ないって……あ、付き合うのと好きって違う…のかな…」
「違わないけど。」
羽生はいたって冷静だ。
「だったら…」
「それは“あの時”の“今”じゃん。」
「え…」
「あの時は荻田に彼氏がいたから。」
「え?」
「まぁあの時も、押せばいけるのかなって思ったりもしてたけど。」
羽生がつぶやくように言った。
「どういう意味?」
「荻田のこと、かわいいって言ったはずだけど。」
「あんなの、リップサービスとしか思わないよ…」
「彼氏がいるって知ってたから、ああいう言い方になったけど…荻田が喜ぶかなって思ってデザートの材料持って行っちゃうようなヤツだよ、俺は。」
「え…あれって、そうだったんだ…」
葉月の胸がキュンとする。
「早く別れればいいのに、ってずっと思ってたし。」
「え!?そうなの?」
羽生が笑った。
「荻田は?」
「え…」
「荻田は俺のことどう思ってんの?」
「どうって…そんなの絶対わかってるでしょ…」
葉月は照れ臭そうに言った。
「どうかな…俺の勘違いかもしれないし?」
羽生がいたずらっぽい笑みで言う。
「いじわる…」
「好き…だよ」
羽生を見上げて言った葉月の顔が真っ赤になる。
「いつも…気 遣ってくれてて、さりげなく優しくて、侑輔くんに優しいところも…好き…料理バカなところも好き」
「料理バカって」
葉月は照れ臭そうに笑った。
「違わないけど。」
羽生はいたって冷静だ。
「だったら…」
「それは“あの時”の“今”じゃん。」
「え…」
「あの時は荻田に彼氏がいたから。」
「え?」
「まぁあの時も、押せばいけるのかなって思ったりもしてたけど。」
羽生がつぶやくように言った。
「どういう意味?」
「荻田のこと、かわいいって言ったはずだけど。」
「あんなの、リップサービスとしか思わないよ…」
「彼氏がいるって知ってたから、ああいう言い方になったけど…荻田が喜ぶかなって思ってデザートの材料持って行っちゃうようなヤツだよ、俺は。」
「え…あれって、そうだったんだ…」
葉月の胸がキュンとする。
「早く別れればいいのに、ってずっと思ってたし。」
「え!?そうなの?」
羽生が笑った。
「荻田は?」
「え…」
「荻田は俺のことどう思ってんの?」
「どうって…そんなの絶対わかってるでしょ…」
葉月は照れ臭そうに言った。
「どうかな…俺の勘違いかもしれないし?」
羽生がいたずらっぽい笑みで言う。
「いじわる…」
「好き…だよ」
羽生を見上げて言った葉月の顔が真っ赤になる。
「いつも…気 遣ってくれてて、さりげなく優しくて、侑輔くんに優しいところも…好き…料理バカなところも好き」
「料理バカって」
葉月は照れ臭そうに笑った。