(マニッシュなんて言葉、よくパッと出てくるなぁ…。それに“フランスっぽい”って言えちゃうのもすごいなぁ…。)
葉月は頭の中で羽生の言葉を繰り返した。
「ノートにラクガキしてるじゃん。」
葉月は2年前のことを思い出していた。
「だって…描きたくなっちゃうんだもん。」
今回のようなラクガキを、家庭教師だった翔馬がみつけた。
「葉月ちゃんは受験生なんだから、ラクガキしてないでちゃんと勉強に集中しようね。」
「はーい…。」
葉月は頬をプクッと膨らませながら、返事をした。
(翔馬くんは感想なんて言ってくれなかったな…)
(…いや、翔馬くんは翔馬“先生”だったんだから、余計なこと言わずに勉強させるのが正しいんだけど。)
(でも、羽生くんは先生してても感想言ってくれそうかも…)
(…って、翔馬くんと他の男比べるとか…サイテー…)
「これありがとう。助かった。」
羽生の声に、葉月はハッと現実に引き戻された。
「あ、う、うん!よかった。」
少し焦ったような表情でノートを受け取った。
「お礼はするから、なんかあったら言って。」
「え〜いいよそんなの。」
葉月は笑って言った。
「まぁ、なんか思いついたら言って。」
「うん…。」
葉月は頭の中で羽生の言葉を繰り返した。
「ノートにラクガキしてるじゃん。」
葉月は2年前のことを思い出していた。
「だって…描きたくなっちゃうんだもん。」
今回のようなラクガキを、家庭教師だった翔馬がみつけた。
「葉月ちゃんは受験生なんだから、ラクガキしてないでちゃんと勉強に集中しようね。」
「はーい…。」
葉月は頬をプクッと膨らませながら、返事をした。
(翔馬くんは感想なんて言ってくれなかったな…)
(…いや、翔馬くんは翔馬“先生”だったんだから、余計なこと言わずに勉強させるのが正しいんだけど。)
(でも、羽生くんは先生してても感想言ってくれそうかも…)
(…って、翔馬くんと他の男比べるとか…サイテー…)
「これありがとう。助かった。」
羽生の声に、葉月はハッと現実に引き戻された。
「あ、う、うん!よかった。」
少し焦ったような表情でノートを受け取った。
「お礼はするから、なんかあったら言って。」
「え〜いいよそんなの。」
葉月は笑って言った。
「まぁ、なんか思いついたら言って。」
「うん…。」