「ん…っ」
「メガネしてたらキスしにくいじゃん。それに、びびってる葉月って新鮮でめっちゃかわいい。」
翔馬は葉月の頭を撫でた。
(………)
結局、葉月はメガネをかけることは許されないままおばけ屋敷を出ることになった。
遊園地を出ると翔馬の友人たちと別れ、翔馬が葉月を家まで送り届けた。
家の前で、翔馬はまた葉月にキスをしようと葉月の顔に手をあてた。
———フイッ
葉月は思わず顔を避けてしまった。
「あ…」
翔馬が一瞬で不機嫌そうな表情になったのがわかった。
「ごめん、えっと…日曜日はお父さんたちが何時に帰ってくるかわからないから、見られるかもってちょっと気になっちゃって…」
「ふーん、ならしょうがないか。じゃあ、また電話するから。」
翔馬は葉月の家を後にした。
翔馬の背中を見送りながら、葉月はおばけ屋敷の暗闇での出来事を思い出していた。
———少なくとも俺のせいで荻田が大変な思いする必要はないから
ふいに羽生の言葉が頭を過った。
「メガネしてたらキスしにくいじゃん。それに、びびってる葉月って新鮮でめっちゃかわいい。」
翔馬は葉月の頭を撫でた。
(………)
結局、葉月はメガネをかけることは許されないままおばけ屋敷を出ることになった。
遊園地を出ると翔馬の友人たちと別れ、翔馬が葉月を家まで送り届けた。
家の前で、翔馬はまた葉月にキスをしようと葉月の顔に手をあてた。
———フイッ
葉月は思わず顔を避けてしまった。
「あ…」
翔馬が一瞬で不機嫌そうな表情になったのがわかった。
「ごめん、えっと…日曜日はお父さんたちが何時に帰ってくるかわからないから、見られるかもってちょっと気になっちゃって…」
「ふーん、ならしょうがないか。じゃあ、また電話するから。」
翔馬は葉月の家を後にした。
翔馬の背中を見送りながら、葉月はおばけ屋敷の暗闇での出来事を思い出していた。
———少なくとも俺のせいで荻田が大変な思いする必要はないから
ふいに羽生の言葉が頭を過った。