「お前な、俺は声優なんだぞ。声の一つや二つ、いや百個くらいは使い分けられるっての」

「ひゃ、百個……」


それは、オーバーな数字と思うことにして。だけど、すごい。声優って、そんなにいくつも声を使い分けることが出来るんだ。


「も、もっと言ってみて……?」

「ここを出たらジェットコースターに乗らない?」

「わ~もっと!」

「ジュースも飲みたいよね?」

「おー!」


いくつもの声色を使い分ける声宮くんがすごくて、思わず拍手をする。私の聞いた事ある声もあった!確か、今流行ってるアニメの主人公。

すごい……声宮くんって、本当に人気声優なんだなぁ。


「素はこんなドスの効いた声なのに」

「おい何か言ったか芽衣」