「わ、わゎッ!」
「時間切れだ、芽衣。お前はもう、俺が連れていくからな」
「(!だから、そういうセリフが……あぁ、もう!)」
恥ずかしくなって、声宮くんの手をギュッと握ってしまう。そして消えちゃうような小さな声で「強引すぎ」と文句を言ってみた。絶対に聞こえないって、そう思いながら。
だけど、
「強引じゃないと、芽衣を奪えないだろ」
「ッ!き、聞こえて、」
「声優はな、耳が良いんだよ。覚えとけ」
「~っ!!」
ニッと笑った顔に、少しだけ胸がときめいた気がして。あんなに意地悪い顔をしているのに、どこか無邪気に見えて。
「(声宮くんって、こんな雰囲気だったっけ?)」
そんな疑問を覚えながら、声宮くんに引っ張られていく私。そして電車を乗り継いで、とある場所に来た。
そこは――
「時間切れだ、芽衣。お前はもう、俺が連れていくからな」
「(!だから、そういうセリフが……あぁ、もう!)」
恥ずかしくなって、声宮くんの手をギュッと握ってしまう。そして消えちゃうような小さな声で「強引すぎ」と文句を言ってみた。絶対に聞こえないって、そう思いながら。
だけど、
「強引じゃないと、芽衣を奪えないだろ」
「ッ!き、聞こえて、」
「声優はな、耳が良いんだよ。覚えとけ」
「~っ!!」
ニッと笑った顔に、少しだけ胸がときめいた気がして。あんなに意地悪い顔をしているのに、どこか無邪気に見えて。
「(声宮くんって、こんな雰囲気だったっけ?)」
そんな疑問を覚えながら、声宮くんに引っ張られていく私。そして電車を乗り継いで、とある場所に来た。
そこは――