グサリグサリ、ずんずんっと野坂先輩の言葉が胸を突く。

......致命傷だ。どうしよう......どうやって断ろう。

捨てられた子犬みたいな目を向けられても、困りますからっ!




「ダメ?」

「だ、ダメ、ですっ!」

「そっか......ごめん」




申し訳なさそうに謝られる。

そ、そんなことされても、無理なものは無理ですからっ!




「じゃあ、今日も一人......睡眠は、あきらめるしかないか」

「......うぅ.....」




睡眠をあきらめる、という言葉に反応してしまう。




「......、うっ」

「......」

「い、い......いぃぃぃぃ......き、きききき......」

「......」

「い、いき......」

「いき?」

「......ま、まままままままま............ぁぅぁぅ......」

「......ま?」

「................................................いき」

「いき?」

「................................................ま、す」

「ます」