生徒会室......って......。




「ダメかい?」

「え、ぅう、と、そのう......」

「そうか、ダメなのか......」




口ごもっていると、野坂先輩が寂しげな顔を見せた。

こっちをじっと見つめてくる。

ご、ごめんなさい、無理ですからっ......!

沈黙する。




「......」

「......」


「............」

「............」


「..................」

「..................」


「........................」

「..........................................ご、ごめんなさい」





長い沈黙が終わる。

沈黙を破って、私はほぅっとばれないように息をついた。




「..................本当に、ダメかい?」

「......ご、ごめんなさい」


「実はやらなきゃいけない資料がたまってるんだけど、それをしてくれる人がいないんだ」

「......ご、ごめんなさい......」


「さらには、よくよく調べてみたら、バグがあってね、必要なデータがなくなってるんだ」

「......ご、ごめんなさい」


「おとなしく今ある資料をまとめようと思ったら、パソコンが全部、ウィルスに支配されてしまって」

「......ご、ごめんなさい」


「朝は君がやってくれて助かった」

「......ご、ごめんなさい」


「というわけで、仕事がたまっていて、百十七日、一睡もしてないんだ」

「うっ......」